Q6:「気密性は低い方がいい」という人もいますが、実際はどうなんでしょうか?

 

A6:換気計画が難しくなり、エネルギー消費が多くなります。


 「高気密はシックハウスの原因。中気密にしたほうがいい」という声も聞かれます。しかし、シックハウスの原因は高気密にあるのではなく、高気密にしながら、十分な換気計画がなされておらず、化学物質が内部に多く使用されていたというケースがほとんどなのです。

 中気密にすると、冬はすき間風が入る量も多くなり、それだけ室温も下がり、余分な暖房エネルギーがかかります。風が強い日などには換気回数も増加してしまう低気密の住宅では、意図的に換気をコントロールすることも難しく、室内の空気環境を良好に保つことも難しくなります。

 そもそも、中気密とはすき間相当面積ではどの程度なのかが明確ではありません。気密工事の現場では、すき間を最小限にすることを目指しますが、実際には数センチ、もしくは数ミリのすき間が空いてしまうものです。ですから仮に中気密の基準値が決まっていたとしても、最初から何センチのすき問をつくろうとする技術は、すき問ゼロを目指すよりも困難な工事といえるでしょう。

 次世代省エネルギー基準に定められた気密性を標準的にクリアできるハウスビルダーは、県内でもまだ一握りにすぎません。

 そういった状況のなかで、高気密の技術をもちながら、あえて中気密にチャレンジするというビルダーが、現実にどれだけいるのかは疑問です。

【引用資料】オール電化住宅Q&Aブック<東北電力(株)岩手支店>