Q11:暖房が効かないんだけどどこが悪いのですか?
A11:ケース別に原因を探ってみる必要があります。
これにはいくつかのケースが考えられます。以下、ケース別に原因を探ってみましょう。
@開口部に原因がある場合
住宅全体の熱損失係数はよくても、居間に大きな引違の掃出し戸があると、このガラス面からの冷輻射で寒く感じてしまいます。また、引違の召合せの部分は気密が難しいため、そこから隙間風が入ってきてしまうこともあります。
A基礎断熱の場合
基礎断熱の家は、何の工夫もしないと床の表面温度が低く、冷え冷えとして満足感が得られません。特に、暖房容量をギリギリに抑えている場合は、基礎のコンクリート、木材の乾燥、クロスの糊などからの工事水に熱が奪われて(潜熱)、暖房の効きが悪くなることがあります。
また、晩秋や初冬にできた熱容量が大きい基礎断熱の家は、家全体に熱がまだ蓄熱されていないため、室温はあっても壁面温度が低く、そこからの冷輻射が感じられて満足感が得られません。留守や就寝に合わせて暖房を頻繁に付けたり止めたりするような、間欠暖房を行っている場合も同様です。
床下暖房の家で室温が上がらない場合は、リターンが上手くいっていないことがよくあります。空気の流通が少ないと、床下空間は暑くなり、床上の室温が上がる前にサーモスタットが効いて暖房が止まってしまうのです。こうなると、室温が暖かさを感ずるまで上がってくれません。
Bその他
階段の降り口が、居間の人がいるほうに向いていると、冷えた空気の自然下降対流が、階段に沿って降りて来て、居間の人に当たり、隙間風のような不快感を与えることがあります。
また、キッチンのレンジフードの換気扇を強にすると、600m3/hほどの大量の給気があり、給気口からの冷気の流れを考えないと、直接人に当たって寒さを感ずることもあるのです。