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耐震診断ニュース
備える:耐震診断・補強/7 根太取り換え、床の傾き改善
床板を外して行われる耐震補強工事。床を支える横木の「根太」を取り換え、床の傾きを直す=西東京市で、長谷川直亮撮影
耐震診断で「大地震の際に倒壊する可能性が高い」と指摘されたことを受け、5月9日から始まった西東京市中町の主婦、清水恵満子さん(60)宅の耐震補強工事。家具の重みや老朽化で「床傾斜が見られる」と診断された2階東側の洋室は、パソコンやベッドなど大型の家具がすべて片付けられ、床板も全面にわたって取り外された。 補強工事は、耐震診断を実施した建築士の小平弘さん(66)が経営する建設会社に依頼した。小平さんのほか、現場監督と大工2人が担当。現場を見た小平さんは、「『不陸(ふりく)』がありますね」とつぶやいた。聞きなれない言葉だが、床を支える横木の「根太(ねだ)」が波を打ったり、へこんだりしてひずみがあるという意味だという。 根太は床下に計20本あり、両端が梁(はり)に固定されている。よく見ると、一本一本が家具の重みなどでたわんでいる。北西角から南東角の間の約5メートルで約5センチもの傾きが確認された。「診断のときは、傾斜が6ミリ(1メートルの間に)と聞いていたのに……」と、あぜんとする清水さん。熟練の大工によって、新しい根太に取り換える作業が手際よく進められた。 「あっ」。南端の「火打ち梁」(直角に交差する2本の梁の間を斜めにつないで変形を防ぐ梁)のボルトが抜けそうになっているのを、小平さんが見つけた。新しく締め直し、床もきれいに張り直した。 不思議なことに、入れないはずの2階の床下に、ビニール袋などのごみが点在していた。「増築などの際に入ったごみではないでしょうか」と小平さん。「ひどいですね」。担当した業者のモラルのなさに、清水さんは不満げな表情を浮かべた。 いよいよ、耐震工事でも特に重要な「壁の補強」に入る。「やみくもに壁を強くするのでは、『偏心率』(建物の重さの中心である重心と、壁の強さの中心である剛心とのずれ)は改善されない」と日本木造住宅耐震補強事業者協同組合の事務局。先の耐震診断結果から補強の必要な個所を割り出し、的確な場所に適当な強度の壁を使うのがポイントだ。【樋岡徹也】=つづく 毎日新聞 2008年6月11日 東京朝刊
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